巷でホットミルクがよいとされているのかというと、
牛乳には睡眠ホルモンのもとであるトリプトファンが含まれているからと
いう理屈です。しかし、必須アミノ酸であるトリプトファンが
睡眠ホルモンに変化するまでには、半日以上かかってしまうため
(約14~16時間)寝る前にホットミルクを飲んでもすぐには
トリプトファンが変化した睡眠ホルモンになるとは到底考えられません。
つまり睡眠対策としてはさほど効果は期待できないということがわかっています。
さらには、もう一つ、牛乳は日本人の約80%の人が相性が悪いという
データも発表されています。
日本人の80%は乳糖不耐症といって、牛乳を分解する酵素が
上手く機能しなかったり、数が少なかったりするからです。
小腸で消化吸収されないまま、お腹がゴロゴロ鳴ってしまったり
痛くなったりし、下痢を起こしたりする人も少なくありません。
そもそも牛乳が合わないのであれば、就寝前にホットミルクを
飲むと、睡眠ホルモンを出すどころか80%の人たちはとても体にも睡眠にも
よくない状態で眠ってしまうので、かえって睡眠の質を下げてしまいます。
ホットミルクはカルシウムがたくさん入っているので、
リラックス作用もあるということもありますが、牛乳がもともと合わない方に
とっては逆に防衛反応が出てしまうこともあるので、身体に合っていないと
逆効果になるということも覚えておきましょう。
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