坐骨神経痛は一生治らないのですか?
坐骨神経痛は、腰からお尻、太もも、さらには足先まで広がる痛みやしびれを伴う症状で、多くの人が経験する可能性のある不調です。
患者さんの中には、「この痛みは一生治らないのでは?」と心配される方も多いですが、結論から言えば、坐骨神経痛は正しい治療やケアを行えば改善・完治が期待できる症状です。
ただし、放置したり誤った対処を続けていると、長期間にわたって症状が慢性化し「治らない」と感じる原因にもつながるので注意が必要です。本記事では、坐骨神経痛が治りにくい場合の原因や、改善・完治のためのポイントについて詳しく解説します。
1. 坐骨神経痛は「症状名」であり「病名」ではない
まず押さえていただきたいのは、坐骨神経痛自体は病名ではなく、神経が圧迫・刺激されて引き起こされる一連の症状を指す名称だということです。
坐骨神経痛の根本的な原因となる疾患は個人によって異なり、以下のようなものが主な原因として挙げられます。
・椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症
・梨状筋症候群
・腰椎すべり症
・外部からの圧力(例えば姿勢不良やケガ)
・腫瘍や病気(まれに重篤な疾患が関与する場合も)
したがって、坐骨神経痛の治療や改善は、その原因を特定し、それに応じた適切なアプローチを行うことが必要になります。
2. 坐骨神経痛が「治らない」と思われる原因
治療や施術を受けても症状が改善せず、「一生治らないのでは?」と思われる場合、複数の要因が絡んでいる可能性があります。以下によくある原因を挙げてみます。
① 根本的な原因にアプローチできていない
坐骨神経痛の治療で、痛みを引き起こしている原因に適切にアプローチできていない場合、症状が一時的に緩和されても、元の状態に戻ってしまいます。
例:
・筋肉だけにアプローチしているが、本当の原因は椎間板ヘルニアにある。
・問題となっている骨格の歪みや姿勢の癖が改善されていない。
② 生活習慣が改善されていない
坐骨神経痛の多くは、長年の姿勢や体の使い方の癖が関係しています。整体や施術後も、同じ姿勢や生活習慣を続けていると再発や悪化を招く可能性があります。
例:
・デスクワークやスマホ操作での長時間の前かがみの姿勢。
・重いものを持ち上げる際の不適切な動作。
・運動不足や、逆に体に負担をかける過剰な運動。
③ 慢性的になりすぎている
何年も放置されている坐骨神経痛や、慢性的な痛みは治療効果が現れるまで時間がかかることがあります。慢性化した場合、脳が痛みの信号を記憶してしまう「慢性痛化」という現象が起こりやすくなることもあります。
④ 重症化している
例えば、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアが進行して神経が長期間圧迫され続けると、神経のダメージが蓄積し、痛みやしびれが治りにくくなることがあります。
3. 坐骨神経痛は治るのか?改善の見込みはある?
坐骨神経痛は決して「一生治らない」症状ではありません。原因への適切なアプローチや自身でできる対策を行うことで、痛みやしびれを改善し、再発を防ぐことができます。
治る可能性が高いケース:
・軽度の椎間板ヘルニアや梨状筋症候群:早期に整形外科や整体で治療を開始すれば、痛みは比較的早く改善することが多い。
・生活習慣や姿勢の改善ができる場合:原因の再発を防げるため、症状が和らぐ。
改善に時間がかかるケース:
・長期間放置された慢性的な坐骨神経痛:神経や筋肉の硬さが慢性化している場合は改善に時間がかかる。
・高齢者の脊柱管狭窄症:加齢に伴う構造的な変化が原因の場合、完全に治すのは難しいことがあるため、症状の軽減と予防が目的となる。
4. 治るための具体的な対策
坐骨神経痛を治すためには、医療機関での治療や施術を利用しつつ、日常生活でできるセルフケアを組み合わせることが重要です。
(1) 医療機関や専門家の治療を受ける
・整形外科:MRIやレントゲン検査で具体的な原因を診断してもらう。
・整体や整骨院:骨盤や背骨の歪みを整え、神経の圧迫を改善する施術を受ける。
・リハビリや運動療法:理学療法士による適切な運動指導を受ける。
(2) 正しい生活習慣・姿勢を心がける
坐骨神経痛は、日常生活での動作や姿勢が大きく原因として絡んでいます。そのため、無理のない範囲で以下のような生活改善を行いましょう。
・正しいデスクワークの姿勢を意識し、椅子や机の高さを調整する。
・1時間ごとに立ち上がり、軽く体を動かす(血流を促進する)。
・重いものを持ち上げるときは膝を曲げ、腰だけで支えない姿勢を心がける。
(3) 運動やストレッチを取り入れる
筋肉の硬さを取り除き、神経への負担を減らすことで症状が軽減します。
・腰回りやお尻の筋肉を緩めるストレッチを行う。
・負担が軽い範囲でのウォーキングを日課にする(血流が良くなります)。
・自然な体の動きができるヨガやピラティスも効果的です。
(4) 根本原因に合わせた治療を受ける
例えば:
・椎間板ヘルニア:神経を圧迫している部分を整体などで矯正。
・梨状筋症候群:硬くなったお尻の筋肉をほぐす施術を受ける。
・脊柱管狭窄症:専門医の診断に基づき、薬物療法や運動療法を併用する。
5. 坐骨神経痛が慢性化するのを防ぐためには?
坐骨神経痛が一時的に治っても、再発する可能性があります。症状の再発を防ぐため、以下の予防策を日常生活に取り入れましょう。
1. 適切な運動習慣を維持する:ウォーキングやストレッチで血流を良くする。
2. 筋力を鍛える:体幹を鍛えて腰や骨盤を支える力をつける。
3. 定期的に体のメンテナンスを行う:整体や整骨院で歪みや疲労をチェックする。
まとめ
坐骨神経痛は正しい治療と生活習慣の見直しを行うことで、改善・完治が充分に可能な症状です。しかし、放置や不適切なケアを続けると慢性化や重症化につながり、「一生治らない」と感じることもあるため注意が必要です。
まずは正しい診断を受け、原因に応じたアプローチを始めましょう。大口神経整体院では、坐骨神経痛の根本改善に特化した施術とアドバイスを提供しています。再発防止や日常生活のケアまでサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの健康を全力でサポートいたします!
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